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「ARCHITECTURE」の意味するところは「建物を建てる」というだけではありません。もっと幅広い意味合いが含まれます。
ル・コルビジェが言っていたように・・・本来建築分野の仕事は「スプーンのデザイン」ひとつから「都市計画」にいたるまで・・・本当に幅広い分野に及ぶものです。
世界では、建築家は「ただ物を建てる人」というより、「=クリエイター」として見られることがほとんどでしょう。 ですので、時には都市計画を、時にはインテリアデザインを、またプロダクトデザインや 古い建物のちょっとした再デザイン、もちろん新築に関しても・・・と、本当に様々な仕事をすることになります。
でも良く考えてみると、「建築」っていたってシンプルな物なんじゃないでしょうか?
イタリアのことわざに「2つの心と屋根があれば、そこから家族は始まる・・・」なんて言葉があります。

大切なのは 「毎日の生活に限りなく密接であること」だと思うんです・・・。

建築において、小さいちょっとした「ディテール=素材や部品」はとても重要となります。建築のそういうディテールと全体的なバランスは「何千枚もの葉っぱで構成されている木」のようなもので、一軒の建物の中にある小さな部品等は一つずつ実用的な目的があり、その一つ一つがそれぞれの役割を果たしながら全体的なバランスを保っています。
「木と建築物」の実例で行くと、「葉っぱ」にあたるのは「素材や部品」で、葉っぱだってもっと近くで見てみると「葉脈」など細かい部分部分があるように 建築物の素材や部品も近づけばその匂いや色、詳細が見えてきます。

建築もただ遠目から見るのではなく、「葉っぱのスケール」で・・・つまりもっと近くで色のニュアンスや詳細を見たり、実際に触って、色んな材料・それぞれの違いを肌で感じる・・・これは 「一番人間に近い見方」といえるでしょう。そして、結局それが建築の大切な要素となってくるのではないでしょうか?


逆に、たくさんの木が集まれば森となるように、沢山の建物が集まれば 今度は町が見えてきます。この「木の例」でいくと、部品や素材が建築物を構成し、建築物が町を構成していく・・・という考え方になります、つまり、部品や素材・一つ一つのカタチは、やがては町の成り立ちと繋がっていき、

一つの建物をデザインすることは 町を構成する 「細胞の一つを作る」こととなります。

アナタが建てる家一軒だって 長い期間を通して 多くの人の人生や環境に影響を与えることになるでしょうし、一つ建物を建てることには 街づくりにおいて大きな責任が伴ってくるというわけなんですね。


まとめると、「SLOW ARCHITECTURE」とは わらぶきの小屋を作って郷愁の念にかられる・・・とか
それだけの意味ではなく (まあ時にはそれだっていいのかもしれないけれど)

建築という一つの手段を通じて環境とやり取りするというのが重要なんです。「SLOW ARCHITECTURE」の目的は建物を「つくる」だけではなく「感じる」こと。

何を作りたいか、何を感じたいか、気を使って、愛情を込めて、良く考えたもの、毎日の使い勝手を考慮したうえで出来た伝統、これらはきっと意味合いのある深い物となるでしょう。