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Materiality
07年.02月.15日-17:18 


五感-視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・・・五千年ほど前から私たち人間は「五感」によって 周りにある環境や、世界を感じてきました。
また、感じるだけでなく、五感を使うことで道が分かったり、食べ物を見つけたり、危険を避けたり、他人とのコミュニケーションをとったり、学んだり、自分の経験を積み重ねてきました。
一般的に五感といわれる「見る、聞く、匂う、味わう、触れる・・・」という能力は、レンズやスピーカーを使うなど、テクノロジーの発展によって、よりその限界を伸ばしています。さらに私たちは、赤外線レーダーなどを使うことで、これまでは見えなかったものを認識したり、触れていない物まで感知できたり、「人間の感覚」を越えた能力まで得てしまいました。
どんな場合にせよ、「感覚」は 私たち人間と現実世界をつなげてくれていて、私たちは、頭を使い、その時、最も重要と思われる感覚を使って、情報を入手するようにしています。
本来、目で感じるべきなのは「光」であり、その他の物はそれに応じた感覚を使って感じる必要があるのです
しかし、今日、私たちがコミュニケーションや情報交換に一番利用している感覚は間違いなく「視覚」ではないでしょうか?もちろん、視覚をふんだんに利用することで、見える情報でコミュニケーションがとれたり、何かをデータとして保存できたり・・・沢山の利点もあります。でも同時に、1つだけの感覚に頼りすぎて、「他の感覚が鈍ってくる」・・・これって、とても重要な問題だと思いませんか?
「あらゆる感覚をフルに使う」ことは間違いのない「リアル」な世界を感じることができますが、「視力だけに頼りきる」ことは ときに蜃気楼を見るように、まやかしに気づかなくなってしまったり、バーチャルな世界に入り込んでしまう危険性もあるんです。

SUBSTANCE-物質(本質) THICKNESS-厚み(深み)、SOUND-音、SOLIDITY-固体(信頼できる物)、EROSION-継続による力 SHARPNESS-鋭さ(賢さ) これらは、それぞれ長い間、印象に残り続ける感覚であり、心に強く訴えかける感覚です。

視力は空間や形と関係がありますが、その他の感覚は、時間や記憶につながってきます。


        

Slow Architectureは、建物そのものが、バーチャルなものではなく、ちゃんと「存在するもの」とあらゆる感覚で感じる事ができるものであることを大切だと考えます。
ですから建物を建てる際は、「建物だって感覚に影響を与える」ということを意識して建てなくてはいけませんね。
だって、建物は、私たちの体と心に影響を与えていくのですから・・・。