緑の線路

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線路跡を開放し分断された緑をつなぐ

1904年~1907年に国鉄の臨港線(3.4㎞)は、新しい東灘駅(元灘信号場)と港駅(元小野浜駅)と共に建設されました。
この路線は、神戸の発展のために際せつな役割がありましたし、兵庫区の和田岬線のように町と海をつなげました。
しかし1980年頃から徐々に縮小され、2003年には廃止されることになりました。
現在、国道2号線の上に高架橋が残っており、岩屋のあたりに、数百メートルの線路がフェンスに閉ざされて残っています。
灘に向かう部分は、マンション地域として開発されています。
海に向かう部分(国道43号線沿い)は、人が歩けないグリーンベルトになりました。
旧港駅の跡地に大きな公園(みなと公園、現在開発中)は2010年開園予定です。

このプロジェクトで、臨港線の100周年記念のために、緑のプロムナード(散歩道+自転車動)をつくり、町と海のつながりを、より深く、より強固なものにしたいと思っています。
これは、結果的に「緑の肺」である王子公園と、新みなと公園を生き返らせるつながりになります。

昔のように、この線で動いていた自慢の8620形蒸気機関車、古い列車など柔軟にこの鉄道に配置をし、公の施設(公衆トイレ、カフェ、休憩場、展示場など)として使えます。これは鉄道の博物館を作る計画ではなく、地域の歴史と深いリンクのある機能的なサービスを作る目的です。